PaperWM for Mac:PaperWM.spoonとネイティブアプリ、どちらを選ぶ?

PaperWMはmacOSでは動きません。PaperWM.spoonは無料のHammerspoon向け移植版で、ChainYourMacはネイティブアプリです。2026年の今、どちらがどんな人に向いているのかを解説します。

結論

Luaをいじるのが好きで、無料で使いたいなら、PaperWM.spoonは本当によくできたHammerspoon向けの移植版です。PaperWMのワークフローを、洗練されたネイティブのMacアプリとして使いたいなら(トラックパッドのジェスチャー、GUIでの設定、スプリングアニメーション、スクリプトは一切不要)、それがChainYourMac($19.99、買い切り)です。

ここで実際に操作できます。動画ではなく、本物どおりに動くChainYourMacの模型です。

動画ではなく、実際に動くChainYourMacの模型です。タイトルバーをドラッグして並べ替え、Dockのアイコンをクリックしてアプリを開き、赤いボタンでウィンドウを閉じられます。実際のアプリでは、各キーと一緒に ⌃⌥ を押します。このデモはどちらの押し方にも反応します。

  • Appleの公証済み
  • Developer IDで署名
  • アカウント不要、アプリからの利用データ送信なし
  • 必要な権限はアクセシビリティのみ
  • 自動アップデート

なぜmacOSでPaperWMを使いたい人が多いのか

PaperWMは、グリッド型のタイリングを、もっと穏やかなものに置き換えるGNOME Shellの拡張機能です。すべてのウィンドウは画面の端の先まで続く横長のストリップに並び、それをスクロールして使います。ウィンドウは自分で決めたサイズのまま。新しいアプリを開いても、レイアウトがかき回されることはありません。

この考え方が腑に落ちると、グリッド型のタイリングが騒がしく感じられるようになります。そしてmacOSユーザーも、同じものを探し始めました。問題は、PaperWMがGNOMEの内部の仕組みの上に作られているため、macOSで動くことは決してないという点です。代わりに存在するのは、このモデルを再現したソフトです。

選択肢1:PaperWM.spoon(Hammerspoon)

PaperWM.spoonは、macOSの自動化ツールキットHammerspoonの中で動く、無料・オープンソースのLuaスクリプトです。スクロール型のレイアウトを忠実に再現しています。ウィンドウはストリップ上にタイル配置され、キー操作でフォーカスを左右に動かし、画面外のウィンドウはディスプレイの端の向こうに退避されます。

ただし、スクリプトであることには現実的なトレードオフがあります。Hammerspoon自体をインストールして保守し、すべてをinit.luaで設定し、問題が起きればLuaのコンソールを読んでデバッグします。トラックパッドのスワイプやマウスホイールでのスクロールには対応しており、関連するSpoonを追加すれば機能を拡張できます。READMEはスクリプトレイヤーの限界について率直で、画面外のウィンドウが画面の端の見える余白に残ること、操作スペース間でドラッグしたウィンドウは検出しにくいこと、複数のディスプレイは縦に並べるべきことが書かれています。いじって楽しむ人のためのツールで、本人たちもそれを誇りにしています。手順はPaperWM.spoonセットアップガイド(英語)で解説しています。

選択肢2:ChainYourMac(ネイティブアプリ)

ChainYourMacは、同じスクロール型のモデルで作られたネイティブのmacOSアプリです。新しいウィンドウは端に差し込まれ、ほかは何も動かない、果てしない横長のストリップです。違いは実行のレイヤーで、スクリプトレイヤーではなく、Rustのエンジンを持つSwiftUIアプリとして動きます。

  • 指の動きについてくるトラックパッドのスワイプ。3本指または4本指で横にスワイプすると、ストリップがいちばん近いウィンドウまで滑らかに移動します。動きはディスプレイのリフレッシュレートに同期しています。
  • すべてをGUIで。プリセット幅、フォーカスの挙動、ショートカットの記録は、どれも設定ファイルではなく設定パネルで変更します。
  • ディスプレイごと・操作スペースごとのストリップ。モニターごと、macOSの操作スペースごとに、それぞれ独立したレイアウトを保ちます。
  • ウィンドウのスタック。関連するウィンドウをストリップ上の1つの列にまとめて、一緒にスクロールできます。

PaperWM.spoon vs ChainYourMac

PaperWM.spoonChainYourMac
価格無料、オープンソース$19.99(買い切り、永久ライセンス)
動作形態Hammerspoon内で動くLuaスクリプトネイティブアプリ(SwiftUI+Rustエンジン)
セットアップHammerspoonをインストールし、init.luaを編集DMGをアプリケーションフォルダへドラッグ
設定方法LuaのコードGUIの設定、すぐに反映
トラックパッドスワイプでのスクロールに対応対応。スワイプが指についてくる
複数ディスプレイの配置縦に並べる(README)配置は自由、ディスプレイごとに1本のストリップ
マルチモニター対応対応。ディスプレイごとに独立したストリップ
ウィンドウのスタック非対応対応
SIPの変更不要不要
サポートコミュニティ/GitHubのissues開発者に直接メール

結局どちらを選ぶべき?

PaperWM.spoonがおすすめなのは…

  • すでにHammerspoonを使っていて、ツールをコードで設定するのが好きな人
  • 無料でオープンソースであることが絶対条件の人
  • すべてをオープンソースにして、Luaでスクリプトを書きたい人

ChainYourMacがおすすめなのは…

  • PaperWMのワークフローを、ジェスチャーやアニメーションも含めて、macOSに最初から備わっているかのように使いたい人
  • Luaファイルを保守するより、設定パネルをクリックしたい人
  • 複数のモニターや操作スペースを使っていて、それぞれに専用のストリップを持たせたい人
  • 環境で何かおかしなことが起きたときに、メールで相談できる相手がいることを重視する人

どちらも、同じ素晴らしいアイデアに誠実に取り組んでいます。決め手は、あなたがほしいのが「プロジェクト」なのか「プロダクト」なのか、です。

PaperWMのワークフローを、Macネイティブで。

果てしないストリップ、トラックパッドのジェスチャー、GUIでの設定。スクリプトを書かずに、2分で使い始められます。

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よくある質問

macOS用の公式PaperWMはありますか?

いいえ。PaperWMそのものはGNOME Shellの拡張機能で、Linuxでしか動きません。macOSでは、PaperWM.spoon(Hammerspoonのスクリプト)で近い環境を再現するか、同じスクロール型ウィンドウのモデルで作られたネイティブアプリChainYourMacを使います。

PaperWM.spoonとは何ですか?無料ですか?

PaperWM.spoonは、PaperWM風のスクロール型タイリングをmacOSで再現する、Hammerspoon向けの無料・オープンソースのLuaスクリプトです。しっかりしたプロジェクトですが、Hammerspoonのインストール、Luaの設定の編集が必要で、スクリプトレイヤーならではの制約とも付き合うことになります。GUIはなく、トラックパッドのジェスチャーやアニメーションもネイティブアプリに比べると限られています。

ChainYourMacはPaperWMとまったく同じように動きますか?

中核のモデルは同じです。ウィンドウはスクロールする横長のストリップに並び、新しいウィンドウを開いても既存のウィンドウはリサイズされません。ChainYourMacはそこに、Macネイティブならではの使い心地を加えています。指の動きについてくるトラックパッドのスワイプ、スプリングアニメーション、すべての設定を変更できるGUI、ディスプレイごとのストリップ、そしてmacOSの操作スペースとの連携です。

SIPを無効にしたり、特殊なものをインストールしたりする必要はありますか?

いいえ。ChainYourMacは普通のmacOSアプリです。DMGをダウンロードしてアプリケーションフォルダにドラッグし、どのウィンドウマネージャーにも必要な標準のアクセシビリティ権限を許可するだけです。SIPの変更も、カーネル拡張も、Hammerspoonも、設定ファイルも不要です。

ChainYourMacの料金はいくらですか?

Mac 1台用の永久ライセンスが$19.99の買い切りで、アップデートはずっと無料です。Mac 3台用、5台用、20台用のライセンスも購入ページで用意しています。macOS 13 Ventura以降が必要です。